聖書的視点ー戦争反対

戦後世代が過半数を占める日本社会では戦争についてどう考えているのでしょうか。戦後、軍事面ではアメリカにおんぶに抱っこ状態を続けてきた日本人は戦争についてどう向き合おうとしているのでしょうか。

もう60年も前の話ですが、日本は朝鮮戦争の時には軍事景気、特需で恩恵を受けましたが、それでも多くの日本人は戦争には反対を叫び続けてきました。日本人には、今でもこの二重構造的倫理観があるのも事実だとわたしは思います。

 

戦争は確かに悲惨であり無残なものです。数年前に政府は集団的自衛権を閣議決定しました。それを声高に反対している人たちがいます。共産党、社民党、その他の政党が政治的戦略から入り乱れて反対しています。もちろん反対者の中にはクリスチャンもいるでしょう。しかし日本人は、結局の所、戦争には関わりたくないのが本音でしょう。傍観者でいたいのでしょう。アメリカには日米安保条約で守ってもらい、でも実際に戦争には関わりたくないのが日本人の本音です。「戦争をするのはアメリカ人でいい!日本人は巻き込まれてはならない!」という二重構造的な議論がまかり通るのが日本という社会です。

「戦争に関わりたくない」だけではないのです。戦争を行っている人たち、敵も味方も人間はみんな神によって創造されました。だからこそ、その人たちを愛せよとキリストは命令しているのです。戦争反対の本当の理由は次の聖句にあります。

「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない。」「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。」 (マタイ5章38節ー47節)

戦争反対は、命が大切だと思っているだからではありません。神が敵をも愛しなさいと言っているからです。命を大切だと思うのは、私たちの価値観にすぎません。悪人にも善人にも太陽を昇らせ恵みの雨を与えてくださる神は、人間すべてを愛しておられるのです。人間同士がお互いに助け合うのを望んでおられます。

しかし、同時に神は、毒を以て毒を制すのことわざのように、戦争と悪を使って人々を裁く時があります。人の命は神の命令によってでしか奪われないと私は思います。

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